我々はもういい年なんだしもっと大人にならなければいけない、と50を過ぎた母親と一緒に反省した
卒業シーズンが終わり、楽しい春休みは終わってあっという間に4月も半ば。
春休みは楽しいことがたくさんあって、実感的にはココぞとばかりに中高時代の友達と遊んでた気がする。
ただただ飲みに行ったり、ご飯食べ行ったり、旅行に行ったり…
なんせ大学附属の中高一貫校だったから、10年間で卒業らしい卒業はこれが初めてで、卒業旅行に卒業式、卒業パーティと、「卒業」の名のつくイベントを一つ終えるごとにだんだんと感慨深くなってしまってた。
そんな「卒業」イベントの中でも結構楽しみにしてたものがあって、それが中高の同期での卒業パーティ兼同窓会。
会場は海沿いの綺麗な結婚式場で、女の子はドレスアップして男の子はスーツで洒落込んで。
同窓会じゃないとどうしてもなかなか会う機会がない人も多いから、こういうのってすごく嬉しい。
出会った時は12歳だった人達が、10年経ってそれぞれ別の道に旅立っていく前にこうして集まるっていうのは簡単なことじゃないし、それが出来る母校は我ながら本当にいい学校だと思う。
ところが楽しいはずのこの会を台無しにするような出来事があって、それがとても残念、どころではなく私はとても腹立たしく感じた。
というか、3週間近く経った今でも半端じゃなく怒っている。
まあ簡単に言うと、中心人物に近い男数人が0次会をして泥酔した状態できて、 暴れまわったって話しなんだけれども。
その泥酔した集団の中でも特に酷い男が一人いて、そいつは女の子には腰や肩に手を回してセクハラをしたり、男の子には殴りかかったり後ろから飛び蹴りをしたりスーツをビリビリに破いたりしてて、本当に酷い有様だった。
それもほんの一部とかじゃなく、かなり少なくない人数に被害が及んでいた。
(※書きながら思い出しイライラしてきたのでここからどんどん口が悪くなる可能性があります)
はじめに言っておくと、私はもともとその男個人に対していい印象をもっていない。だからこれから書くことにそういう個人的な感情とかが入ってるかもしれない。
そいつのズルいなって思うのは、そういうことをして本当にブチ切れそうな人にはやらないってこと。もちろんそういう人は彼に近づかないようにしていたってのもあるんだろうけど、泥酔して暴れまわってるくせに明らかに人を選んでる。 本能なんだかなんだかしらねーけど、その時点で人に嫌がられることしてるって自覚あんだろうが。しn(ry
おっと、取り乱してしまいました。すみません。
まあとにかく酷い迷惑行為で、会場にも小さくない被害があったし、いい思い出になるはずのパーティを苦い思い出に変えるには十分すぎるほどだった。
苦い思い出になるだけだったらまだいい。いつか笑い話に変わるかもしれない。でもそんな可愛らしいものではなくて、決して少なくない人数が「今後同窓会には行きたくない」と感じたと思う。何度も書くけど、それくらい酷かったのだ。
少なくとも私は、今後同期の同窓会があっても行かないと思うし、そんなことよりも今後一切この学年での同窓会なんてものは開いちゃいけないと思う。
そんな風に同窓会はもうやだななんて、多くの人に思わせてしまった罪ってすごく重い。
だってだって、さっきも書いたように卒業して何年経っても同窓会を開けるって簡単じゃなくて、すごく素敵なことで、そんな機会が失われちゃうのって残念すぎる。悲しすぎる。
だから私は暴れまくってパーティを台無しにした彼を許せない。
もちろん責任が彼だけにあるわけじゃないこともわかってる。
彼と一緒に0次会をした仲間にも、あんな大惨事になる前に彼を殴ってでも止めなかった彼の友人たちにも、そんな彼をなんやかんや受け入れてしまった会場にいた参加者である私達にも、全員に多かれ少なかれ責任はある。
でも、こう、どうしても割り切れないことってあるじゃない。
だから私は、彼に対して大人げない対応をしてしまった。
具体的に何かっていうとまあ、Facebookの同期のグループページに投稿された彼の謝罪文(全く反省の気持ちが感じられず、かえって苛立った)をグループ管理人の権利を使い削除、さらに彼をグループから外す、ていうことなんだけど。
これは確かにやり過ぎた。大人気なかった。反省。
今はもう彼はグループに戻されてるけど、彼ともう一生関わりたくない気持ちがあまりに強かったから自分がグループから抜けた。
友人伝いに聞いた話だと彼はやっぱり反省していないらしい。
本気でもう一生関わりたくない。
なんて話しを東京を発つ前夜に母親にしていた。
そしたら「あんたも結構過激派だねえ」なんて言われた。
「そういえば今日私も会社で許せない事があってその人に怒っちゃった。だって聞いてよ!」
と、そこからはその日の母の怒りエピソードを聞いていた。
だけど、やっぱり、怒らない方がいいよね、と話しはすすむ。
誰かのためを思って、成長を期待して叱るんじゃなくて、私達のはただ感情を爆発させてるだけじゃない。
そういうのやめなきゃね。怒るのって損だし疲れるし、ほら、美容にも良くなさそうだし。
でもどうしても許せないことってあるじゃない、そういう時ってみんなどうしてるんだろうね。
それはもう、グッと堪えるしかないんじゃない。
うーん、でも、それが出来てないからこうなってるんだよなあ。
社会に出たら怒りたくなるようなことなんてもっといっぱいあるよ。いちいち怒ってらんないよ。
でも怒ってるじゃん。
これでもだいぶ我慢してるし怒らなくなったんだよ。怒ったのすごく久しぶりだったし。
私もこんな怒ったの久しぶりだよ。でもそしたら、徐々に変わっていくしかないのかなあ。ってあなたもう結構いい年だけど。
そうだね、もういい年なのにね。
お互い頑張ろうね、怒らないように。
うん、そうだね。じゃあ、おやすみ。
おやすみ。
翌日、私は母が出勤してから目を覚まして、東京を発った。