春だ

2月はほぼ丸々、鶴岡に滞在してた。

鶴岡にいた4週間で去年一年分よりもたくさん勉強した気がする。去年一年間は今までにないくらい勉強しない一年で、頭の中腐ってたからちょうどいいと思う。（not腐女子的な意味）

鶴岡から東京に帰る日の朝、祖父が亡くなったとの連絡を受けた。東京に帰って休む間もなくお通夜やお葬式の準備に慌ただしくしてた。祖父の部屋の一番目立つ場所に、唯一の孫である私の写真が飾られていて、その写真を棺に一緒に収めた。棺を閉める瞬間は、心が苦しくて涙が出た。あぁ、もっとじいちゃんと色んな話をしたかったなあ、誰かが亡くなる度にこんなことを思う。後悔しないように生きるのは想像よりもかなり難しい。

祖父は英語が得意だった。「英語っぽい自然な表現の実例」という35Pに及ぶ資料を慣れないPCで作ってうちにFAXで送ってきた。祖父はまた、本を読むのが好きだった。読んだ本の中からおすすめの本をよくうちに送ってくれた。祖父の本棚から、気になる本を2,3冊こっそり持ち帰った。私はいつだって、人がくれた言葉の大切さに気づくのが遅すぎる気がしてる。

BTW、東京に帰るともう春がすぐそこまで来ていた。鶴岡で街中でも吹雪で10m先も見えないような天気だったから、すごく拍子抜けする。一年の中で一番好きな季節は冬と春の境目だ。冬の寒さが少しずつ和らいで、優しい空気になっていく様が好きだ。なのに東京に帰ってきたらいきなり春になってるもんだから、なんだか損をした気分になってる。

まあそんなセンチメンタルな気分になっててもしょうがないし、やっぱり満開の梅は気分を明るくしてくれるから、楽しいことでも計画しながら春を迎え撃ってやろうと思う。