さほど音楽通ではない私が東京女子流の楽曲について思うこと
東京女子流は楽曲が良いとよく言われる。
アイドル好きの中でも「楽曲派」を自称する人たちはかなりの人数いて、「俺は接触とかよりも曲の良さを重視してる音楽通だぜっ」って人のことなんだろうけど、そういう人たちは必ずと言って良いほど女子流を絶賛する。
アイドル好きじゃない人たちからも女子流の音楽は評判が良いみたいな話しはよく聞く。具体例挙げろって言われたら覚えてないからよくわからんけど。
そういった音楽に多少のこだわりがある人たちが女子流の楽曲を絶賛する文章は山ほどある。よくわからないカタカナを並べて、90年代のサウンドがなんちゃらと。
でも正直、音楽についての知識がほとんどない私からしてみれば、共感できるものは少ない。
だって難しい事はよくわからないんだもの。
そんな私から見た東京女子流の音楽について少し書きたいと思います。
最初に断っておくと、女子流にはかなりの思い入れがあって贔屓目で見てます。その辺はご勘弁を。
元々私は、アイドルならAKB48やSKE48の曲が好きでたまらなかった。特に言い訳maybe とかbaby!baby!baby!のMVとかがめちゃくちゃ好きで、高校生の頃は繰り返し繰り返しYouTubeで見てた。
アイドルらしい、キャピッとした可愛い楽曲。アイドル達が自分を削って放つ一瞬の輝きに、途轍もないパワーをもらってた。
だから最初に女子流の曲を聞いた時は、確か鼓動の秘密だったと思うんだけど、「あれ、私がアイドルに求めてるものとは違う」っていう違和感を感じたりした。他のアイドルのように、余りに強い儚さを感じなくて、アイドルの楽曲じゃないものを聞いてるみたいだった。音源で聞いて、歌のレベルが他のアイドルよりも飛び抜けている訳ではないのに。
でも見るからに幼い女の子達が、なんだかかっこ良い(雰囲気の)曲を歌ってて気になっちゃう!この儚さの感じなさは逆に新鮮!って思って色んな曲を聞き始めた。
後になってS竹さんが何かのインタビューで「メンバーが大人になっても歌い続けられる曲を出し続けたい」みたいなこと言ってるのを知って、アイドル的な儚さの感じなさについて妙に納得したりした。
十代の女の子が放つ魅力ってすごく刹那的で、アイドルソングってそれをいかに引き出すかだって思ってた。だから逆に、歌うたびに魅力が失われていくような、虚しさも感じてたのかもしれない。
でも女子流の曲ではあえてその刹那的な魅力を抑えてる。きっとあの年の子たちにはハードルの高い楽曲で、そのおかげで歌う度に成熟していくような良さを感じる。
女子流のファンは他のアイドルに比べて年齢層が高い、気がする。その理由はやっぱり楽曲にあるのだな、と。
それはサウンドがどうとか難しい事じゃなくて、昔の曲をよくカバーするからでもなくて、すごく抽象的かつ気持ち悪い例えを使うなら、寝かせてどんどん美味しくなるワインみたいな。
そんな結論付けをして終わります。
2ヶ月後にはもっと美味しいワインを飲めるって期待してます。我ながらかなり気持ち悪い言葉使い。